鳥居・探勝:茨城県編

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西根鹿島神社
西根鹿島神社画像
場 所 ・茨城県土浦市中村西根
建築年 ・寛延2年
種 類 ・両部鳥居
材 質 ・木製
文化財 ・土浦市指定文化財
備 考
西根鹿島神社:由来・歴史・概要
西根鹿島神社は応永2年に延喜式神名帳に記載されている式内社(論社)で茨城県稲敷郡阿見町竹来(旧信太郡竹来村)に鎮座している阿弥神社(二の宮明神:二宮明神)の御霊(健御雷之男命=武甕槌神)を勧請し開創されと伝わる神社です。

阿弥神社についての詳細は不詳ですが常陸風土記によると高来の里(竹来の地に比定されている。)に普都大神が降臨し荒ぶる神を平定した事が記されており、普都大神が阿弥神社の祭神とされます。普都大神は経津主大神、又は武甕槌命とされ、武甕槌命が古くは経津主大神と呼ばれていたとも云われています。

その後、西根鹿島神社は当地の鎮守社として篤く信仰されています。

江戸時代中期に造営された本殿と、江戸時代後期に造営された拝殿、江戸時代中期に造立された鳥居が土浦市指定有形文化財に指定されています。

西根鹿島神社の鳥居は笠木の子反りも優美で県内でも珍らしい鳥居であると評価されています。

西根鹿島神社:関係動画

西根鹿島神社:境内画像
西根鹿島神社:拝殿 西根鹿島神社:本殿 西根鹿島神社:境内
茨城県土浦市歴史:動画

西根鹿島神社:付近地図(古地図風)
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五所神社
五所神社
場 所 ・茨城県筑西市五所宮
建築年 ・延宝2年=1674年
種 類 ・明神鳥居
材 質 ・石製(安山岩)
形 状 ・総高466cm、幅615cm
文化財 ・筑西市指定有形文化財
備 考
五所神社:由来・歴史・概要
五所神社は養老6年に開創されたと伝わる神社です。伊佐荘33ヵ村の総鎮守として信仰され、文治5年に発生した奥州合戦で功績を挙げ当地を与えられた伊佐氏が篤く崇敬し、改めて5柱を勧請合祀し社号の五所神社の由来となっています。

五所明神の北の沼には八首の龍が住んでいたとされ、ある年、大旱魃が発生した為、村人が八龍に雨乞いを懇願すると、八龍は北の沼の水だけでは足りない事から大宝沼の水を全て飲み干し、それを利用し、当村に恵みの雨を齎し村人を窮地から救い出しました。しかし、大宝沼の守護神である八幡神の怒りに触れ、八幡神の放った神矢により八龍は射殺されました。村人は八龍の遺徳に感謝し神として祭ったと伝えられています。

江戸時代に入ると幕府から社領3石が安堵されています。

古くから別当寺院として満願寺が祭祀を司る等神仏習合し、旧本地仏と思われる室町時代に制作された木造十一面観音立像が西市指定有形文化財に指定されています。

石鳥居には「延宝二年甲寅天常陸国真壁郡伊佐荘卅三郷」の銘があり、造立年代が明確に判る資料的な価値が高い遺構とされます。又、鳥居に掲げられている石製の扁額は三井親孝の篆書とされます。親孝の親は江戸時代中期の書家・篆刻家として名を馳せた三井親和で、それに比べると親孝は大成しなかったと評価されています。

五所神社:関係動画

五所神社:境内画像
五所神社:拝殿 五所神社:本殿 五所神社:境内社
茨城県筑西市歴史:動画

五所神社:付近地図(古地図風)
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沼森鷲神社
場 所 ・茨城県結城郡八千代町大字沼森
建築年 ・元禄14年=1701年
種 類 ・明神鳥居
材 質 ・石製(花崗岩)
形 状 ・高さ3.59m、幅4.7m
奉納者 ・高橋出羽掾
文化財 ・八千代町指定文化財
備 考
沼森鷲神社:由来・歴史・概要
・沼森鷲神社は応永16年に源家綱が当地の沼と森林を開拓した際、天日鷲命の御霊を勧請し開創されたと伝わる神社です。

一方、南北朝時代に北朝方の高師冬が当地に鷲宮砦が築き、「鷲宮」は当社の事と考えられる為、南北朝時代以前から鎮座していたか、砦の鎮守社として勧請された可能性があります。

さらにいうと、天日鷲命は阿波国を開拓し、穀麻を植えて紡績の業を創始した阿波忌部氏の祖神で、その忌部氏が阿波から坂東を経て穀木を植えたとの故事が地名「結城」の由来になったとの伝承があり、当社も忌部氏が関わった可能性もあります(逆を言うと源家綱と高師冬が氏神でも無い天日鷲命をわざわざ勧請し開創する理由が見当たらないとも言えます)。

鳥居にの左柱は「干時元禄十有四辛巳天十二月十八日、神主高橋出羽掾」、右の柱には「奉造立鷲大明神石柱華表一基、為郷中□全諸家満足□」、扁額には「天保九戌正月高橋相模正高橋養朴」の銘があり、鳥居の造立年や扁額の奉納年、奉納社者等が明確で資料的な価値が高い遺構と評価されています。

鷲宮砦:動画

沼森鷲神社:付近地図(古地図風)
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近津神社(中宮)
場 所 ・茨城県久慈郡大子町町付
建築年 ・寛永11年=1634年
種 類 ・明神鳥居
材 質 ・御影石(花崗岩)
形 状 ・高さ:29m・笠木の長さ:34m東西柱間:23m
奉納者 ・水戸藩初代藩主徳川頼房
文化財 ・大子町指定文化財
備 考
近津神社(中宮):由来・歴史・概要
・近津神社(中宮)は近津三明神の一つで、旧郷社に列格していました。

上野宮の近津神社を上宮、下野宮の近津神社を下宮として「近津三社」と呼ばれており、八溝山から流れる八溝川を信仰の対象だった印象を受けます。又、古くは当地の事を「稲村」と呼んだ事から「稲村三社」とも呼ばれました。

西柱には「大旦那源朝臣中納言頼房公」の銘があり、造立年と奉納者が明確で資料的な価値が高い鳥居です。

拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、正面千鳥破風、平入、桁行3間、正面1間軒唐破風向拝付。本殿は一間社神明造、銅板葺き。

近津神社(中宮):付近地図(古地図風)
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